昔、母が作ってくれた手作りの鞄や洋服からは、いつもパワーをもらい自分は愛されているんだと感じるお守りの様な存在でした。
今自分自身が母になり子供にそんなお守りの様なアイテムを身につけてもらいたいと思いブランドを立ち上げました。
旅先で見つけたピクチャースモッキングという技法のアイテム。これを見た時に「こんなに繊細で可愛い刺繍があるのか!」と心を奪われました。簡単には制作できないだろうなと思いましたが、だからこそスペシャルだと考えスモッキングでのアイテムを制作し始めました。
Mojocamarというブランド名ですが九州の方言で可愛いという意味がある「もじょかま」からきています。
母や祖母が昔からよく発する「もじょかま」という言葉には誰かと比べたり張り合う為ではなくただただ可愛い、愛おしいという温かさがあった様に記憶しています。
私達が作り上げるアイテムは全て手刺繍の為一つ一つ違った表情が生まれます。手にとって下さったお客様が可愛いな愛おしいなと温かな気持ちになっていただきたいなと日々気持ちを込めて制作しています。
Mojocamarは母と2人で始めたブランドで...私がピクチャースモッキングの図案をかきあげ母がサンプルを制作しその後刺繍職人へバトンを渡しています。
ピクチャースモッキングは生地に沢山のギャザーを寄せてそのギャザーが広がらない様に裏面にも留める為の刺繍をしそれからやっと表生地に1メモリずつ刺繍をしていくというとても地道で時間のかかる作業です。
大量生産はなかなか難しいのですがその分価値のあるものだと思っております。
スモッキング刺繍は日本では仕事として制作されている方は少なく特にピクチャースモッキングは海外の方が盛んです。
そこでピクチャースモッキングについて学びを深める為、実際に世界の刺繍職人さんの元へ足を運びその技術やその方々の生活を見てきました。
遊びや習い事ではなく「仕事」「生活」として刺繍をされている方の技術は想像を遥かに超えるものでした。
全員がプロの集団ですが、その人によって糸を引っ張る力加減や角度により出来上がる刺繍の大きさや表情が異なります。
身体が小さめの子...
ふくよかな子...
髪の毛が多い子...
同じ図案でも1つとして同じ仕上がりになる事はありません。
「人間みたいで面白い!」
「自分でデザインしたい!」
そこで図案の書き方を一から学び始めました。アナログ人間なので全て手書きです。
完全独学です。
今ではどんな絵でも刺繍図案へおこす事ができる様になりました。私の唯一の自信を持つ事ができる技術です。自分で言うのもなんですがこんなに細部1メモリまでこだわった
ピクチャースモッキングは世界中を探してもなかなかないと思います。
「みんなと同じじゃないといけない」とか
「どう思われるか」とかそんな誰かと張り合う為のものではなく、自分の気持ちを持ち上げてくれる楽しくなる様なそんな愛おしいアイテムを生み出したいと思っています。
そしてお母さんやおばあちゃんが作ってくれたような流行に左右されない温かみのある
”お守り”の様な商品をMojocamarはお届けします。
ぜひ手刺繍の温もりを感じて下さい。